猫額洞の日々

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2009年 04月 10日

グレアム・グリーン「キホーテ神父」に追加

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 写真は春に浮かれてバス停まで出てきた猫。6日(月)だったかに
たまたま遇った。とても人なつこい。通りを横断しようなんて野心に
駆られないことを祈る。

 3月30日に書いた感想文に追加したい。
 
 「放蕩息子の帰還」の共産主義的解釈は、たんに幕間狂言として
挿入されているのではなく、エンディングのミサの場面(「秘蹟」という
言葉をこの場合使って、いいだろうか? 信者ではないので不安だ。)
と呼応し合っているのではないか。

 教会から逃げ出した元神学生・現マルクス主義者のサンチョが、
願った訳でもないのに、キホーテ神父の(教会からは非公認の)
最後のミサにあずかり、祝福される。そこで感じる「愛」とは、ひとが
どこに逃れようと、常に遍在する神の愛からは逃れられない、という
ことを表しているのではないだろうか。

 サンチョはスペインに留まっていては国家警察の弾圧に会いそう
なので、隣国に逃れようとしている場面に重なって、キホーテ神父の
最後のミサが描かれている。

 再読して確認したいが、お師匠さんが買って下さり、手元にない。
なんて閉鎖系な古本屋だこと。
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by byogakudo | 2009-04-10 20:36 | 読書ノート | Comments(0)


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