猫額洞の日々

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2009年 04月 14日

ヘンリー・ウェイド「リトモア少年誘拐」読了/L・ブルース「死の扉」へ

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 写真は近所の都営住宅の桜。売却が決まり、無人である。

 昨夜ヘンリー・ウェイド「リトモア少年誘拐」(創元推理文庫 61初)読了。
地道な本格派警察小説だった。きらいじゃない。

 余勢を駆ってレオ・ブルース「死の扉」(創元推理文庫 60初帯)へ。
まだJではなくパラフィン紙がかけられていた頃の出版だ。

 かなり好みのタッチである。そこはかとなくおかしい。
 嫌われ者の老女が殺され、巡査が死体を発見する直前の場面で、
彼は夜勤なので奥さんと一緒にダンス・パーティに行けず、少し
口論したことを思い出す。

< 「[略]でも、たまには私のことを考えてほしいわ。[略]」
  スラッパー巡査は彼女が私のことを考えてほしいというのを何度も
 聞いているので、ときどき、何を考えてほしいというのだろう、と考えて
 みることがあった。>(p20)

 この回想シーンのすぐ後で死体を発見し、あまつさえ、隠れ潜んでいた
犯人に殴り殺されるスラッパー巡査である。ドライヒューマーは哀れみを
遠ざける。
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by byogakudo | 2009-04-14 15:13 | 読書ノート | Comments(0)


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