2009年 04月 17日

湊かなえ「告白」読了

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 写真は茅場町?付近の元倉庫。

 「いまどきの若いのは分らん、という話だ」__身も蓋もないお師匠さんの
ご解説による、湊かなえ「告白」(双葉社 09年20刷 帯)を読み終わる。

 たしかに、そう要約するしかない。
 子どもによる殺人事件が喜んで消費される昨今ではあるけれど、ここまで
現実と地続きのフィクションのどこが面白いのだろう。ミステリとして成立して
いるし、下手ではないが、虚構の概念が今や違っている、ということだろうか。
恩田陸だったかの長篇も、長々しい小説形式のシノプシスとしか読めなかった
ことを思い出す。

 お師匠さんは、
 「でも、これが売れてるんだよ。20刷だよ」と、つけ加えられた。ふーむ。
現実の地平からどこまで遠く読者を連れてゆけるかが、フィクションの価値だと
信じてきたのだが。
 母子密着がマザコン少年の殺人行為の原因だと受取られて、フェミニストから
文句が出そうな終り方である。

 わたしは退屈した。
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by byogakudo | 2009-04-17 21:06 | 読書ノート | Comments(0)


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