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写真は大横川。三つ並ぶ屋根はヤマタネの倉庫。
~4月19日より続く
p91で奇術師兼マジックショップ経営者兼探偵役・マーリニは、
<自分のポケットから事務用の封筒を取り出し、十個あまりのガラスの
破片を注意深くその中に掃きこんだ。>
この封筒はp157にも出てくる。
<これはマーリニの店の事務用封筒で、昨夜マーリニが少佐のトレーラーの
床(ゆか)で見つけたガラスの破片を包んだもののようだった。>
マーリニは封筒にノートしない。日本人みたいに(?)手帳を使う。
<彼は素早くポケットから手帳を取り出し、その一ページをちぎって、壁に
押し当て鉛筆ですらすらとこの記号(上図)を書きつけた。>(p147)
しかしワトスン格の新聞記者は封筒派であるようだ。
< 私のポケットに入れてある封筒の裏に表(ひょう)にしてその情報が
記してあった。>(p220)
だからどうしたと言われそうな、手帳ではなく封筒にメモする、小説中の
欧米人・出現例集である。
(クレイトン・ロースン 創元推理文庫 62初 J)
(1)クレイトン・ロースン「首のない女」
(2)クレイトン・ロースン「首のない女」
(3)クレイトン・ロースン「首のない女」