猫額洞の日々

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2009年 05月 04日

池波正太郎「江戸切絵図散歩」読了/P・クェンティン「二人の妻をもつ男」中断

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 この写真をティム・バートンに捧げます。桜のころの大川端で。

 いまだ小説を読んだことのない池波正太郎。今回もエッセイである。
「東京を蚕食する」散歩の手引きに読んだ。未踏の地が多過ぎて、
健やかに長生きしなければ、見たい街や風景を見終えることが、
できそうにない。こうしている間にも、東京のかけらが失われてゆく。
     (池波正太郎「江戸切絵図散歩」 新潮文庫 94年4刷)

 「俳優パズル」を楽しんだので、「二人の妻をもつ男」(パトリック・
クェンティン 創元推理文庫 64年3版 J)を読み始めたが、1/4ほどで
中断。

 最初の結婚に失敗した元作家の男が、心の痛手を癒してくれた相手とは
いえ、容貌も性格も、まったく逆のタイプと再婚する、という設定が、どうも
納得いかない。
 ゼルダ・タイプの破滅型の美女に裏切られた男が、社会奉仕が生き甲斐
である大金持ちの、性格は良い醜女と、すぐに再婚するのは、いくら懲りた
からとは言え、無理があるような気がして、引っかかる。

 Sが先に読み、「スラップスティックなスウェーデンボルグ」と保証してくれた
トマス・M・ディッシュ「ビジネスマン」(創元推理文庫 90初帯)に切り替えて
読み出した。成仏しない死者が活躍する話、みたいである。
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by byogakudo | 2009-05-04 13:59 | 読書ノート | Comments(0)


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