2009年 05月 18日
click to enlarge. 写真は、新橋・料理屋の盛り塩。試写会が始まる前に、今まで縁の なかった新橋を歩いてみた。夕方以降に始まる街だ。 「フィルポッツは『レドメイン』以外はくだらんよ」と、お師匠さんに 見放された「誰が駒鳥を殺したか?」(イーデン・フィルポッツ 創元推理 文庫 60初帯)をわざわざ読んでいる。 どっさりある未読のJ・D・カーって気分でなく、「ボウ町の怪事件」 や「二輪馬車の秘密」では、あまりに古風な気がする。「駒鳥」冒頭 を読んでみると、時代背景はわりとモダーンそうだから、まあいいん じゃないかと読み始めたら、お師匠さんの宣告に違わず、退屈である。 ギリシア彫刻風の美男が主人公で、駒鳥とあだ名される美女、その名も ダイアナと恋をする。互いにひと目惚れを告白しながら、すぐに結婚後の 経済問題を検討し合うイギリス的良識ぶりである。 ギリシア彫刻風ハンサムにまず興味がもてない。ヒューマーのない、 つまらない男という印象であるし、ダイアナ嬢は、あからさまに性格が 悪そうだ。この二人に感情移入しなければならないのだろうか。つらい。 そのうち殺人事件になることを期待しつつ、読んでいくしかないだろう。
by byogakudo
| 2009-05-18 13:04
| 読書ノート
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