猫額洞の日々

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2009年 05月 23日

富岡多恵子「『英会話』私情」読了/宮尾しげを「旅に拾った話」へ

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 写真は、昼下がりの新橋・ネヴァモア小路。路地を覗きこんだ
途端、鴉が二羽、" Nevermore ! "と鳴いて飛び去った。

 忘れないうちに、今週の新着欄です。よろしく。
 新着欄

 昨日は暑過ぎて遠出する気になれず。店に来てPCを開き、数時間
過ごす。
 富岡多恵子「『英会話』私情」(集英社文庫 83初)と宮尾しげを
「旅に拾った話」(中公文庫 90初)を持ち帰った。

 「『英会話』私情」は、日本語を成分として出来上がっている
「あたし」なり「わたし」が抱く、外国語(英語)を喋っている
「あたし」や「わたし」への違和感の大元を考察する。

 巷にあふれる「英会話」教室の謳い文句、「『ネイティヴ・スピーカー』
による授業」の欺瞞を暴き、たんなるお稽古事としての「英会話」から
「たしなみとしての外国語(英語)」・実用としての外国語への道を示す。
 違和感から出発した、比較文化論だろうか。

 読み終わって、文化人類学というのは、カトリックの布教に始まる
植民地主義に対する、ヨーロッパ側の弁明として成立したのだろうかと、
やくざな感想を抱く。
 見る者は見られる者より、その場に於いては優位に立つ。
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by byogakudo | 2009-05-23 16:35 | 読書ノート | Comments(0)


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