2009年 05月 24日

宮尾しげを「旅に拾った話」とジェイコブズ他「イギリス怪奇傑作集」併読中

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 写真は幡ヶ谷・六号通り裏の猫道で。あの辺りも長くうねった細い
路地が多い。

 「イギリス怪奇傑作集」(W.W.ジェイコブズ他 福武文庫 91初)が
手に入ったので持ち帰る。

 宮尾しげをは好きだけれど、できればオリジナルの朋文堂版で読む
方が、気分である。たしかに中公文庫に入っておかしくはないが、
ちょっと違うような気もする。中公ならもっと、ゴツいとまでは言わない
けれどもシブい本を収めた方が、フィットするのではないかしら。

 福武文庫の怪奇短篇集は、レ・ファニュも良かったし、ラテンアメリカ篇
もセレクトがいい。売れなかったから撤退したのだろうが、残念だ。

 ゆっくりとA.E.コパード「ハンサムなレディ」を味わう。コパード版の
「トリスタンとイズゥ」だった。

 鄙びた田園地帯に住む、役所の登録官(誕生と死亡の記録を司る)
がトリスタン、彼の妻と同じ名前の、街から来た借家人がイズゥである。
 ふたりのイズゥはほぼ同時に死に、トリスタンはその二十年後、穏やかな
死を迎える。棺に納められ、墓の中で本当に愛したイズゥと再会する。

 静かで、ひっそりした物語だ。
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by byogakudo | 2009-05-24 13:40 | 読書ノート | Comments(0)


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