2009年 05月 27日

野村胡堂他「捕物小説集1」読了/ヘンリー・ジェームズ「ゴースト・ストーリー」へ

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 「蟹のおかく」なる女性名は、岡本綺堂の短篇にも出てくる名前だった
と思うが、何というタイトルだったかしら? 

 「捕物小説集1」(野村胡堂他 鱒書房 軽文学新書 55初)所収の
土師清二「紅勘殺し」のヒロイン(素人探偵役)・おかくさんの彫り物は、
両太股を合わせると一匹の蟹になる、ちょっと色っぽい彫り物である。
 綺堂のおかくは、たしか悪女だったが、もっと穏当な箇所に彫っていた
のじゃなかったか。思い出せない。

 それはともかく、作者あとがきに依れば「蟹のおかく」は、「甲子夜話」
に二人、登場するそうだ。(「甲子夜話」、読んでいません。)
 ひとりは女ごろつき、もうひとりが火消人足の元締で、どちらも両太股
に蟹の半身を彫っていたらしい。

 土師清二のあとがきの終りを引用。
< 捕物小説の主人公を女にしましたのは、異色をねらった売らんかな
 意識です。それに、わたくしは年増の色気を好みます。>(p137)

 ヘンリー・ジェームズ「ゴースト・ストーリー」(角川文庫 63再 J画・
小悪征夫) は5篇中ふたつは既読だが、頭から読んでいる。
 「古衣裳のロマンス」は、こんなに風俗小説風だったかと再認識する。
 次の「ド・グレイ物語」途中だが、今日、「海底結婚式」(渡辺啓助
桃源社 書下し推理小説全集第12巻 60初 函 元パラ端糊付)が手に
入ったので、そっちが先になりそうだ。
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by byogakudo | 2009-05-27 12:55 | 読書ノート | Comments(0)


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