2009年 06月 14日

戸板康二「小説・江戸歌舞伎秘話」とジョン・ウインダム「ユートピアの罠」読了

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 写真は、雑司が谷の懐っこい猫。

 「小説・江戸歌舞伎秘話」の小泉喜美子・解説によれば、江戸歌舞伎
成立事情を、"史実めかした"書き方で綴ったことが、歴史パロディで
ある丸本歌舞伎のパスティーシュであるそうだ。

 ところで「丸本」って何だろうと悩むのが門外漢の辛さ。あとで調べよう。
構成の面白さはともかく、それぞれの短篇小説が、苦手な人情もの
なので、なんだかお腹いっぱいになった。無教養で向かない奴がたまたま
読んでしまった、ということであろう。
     (戸板康二 講談社文庫 77初)

 「ユートピアの罠」は小説としての完成度には疑問があるが、面白く
読んだ。
 おそらく作者の思想を代弁している女性生物学者の論点__
自然に任せておけば均衡がとれるという思想の背後には、慈悲深い
"母なる自然"という非論理的な意識がある__という指摘なぞ、
その通りだと思う。
   (ジョン・ウインダム 創元推理文庫 81初)
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by byogakudo | 2009-06-14 17:33 | 読書ノート | Comments(0)


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