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「映画化記念 私は猫ストーカーフェア」 神保町・三省堂本店4F
6月26日(金)〜7月25日(土)
お師匠さんがいらっしゃる。7月6日(月曜日)に「私は猫ストーカー」を
ご覧になったそうである。
「すばらしい! 完璧な
劇映画だったよ、良かったなあ!」
映像も音もストーリーも、すべて文句のつけようがない作品だったと、
大絶賛。(当然!)
とくに昔から映画を見てきた人々には、これこそ映画だと、感じさせる
作品だろう。
「カメラもいいなあ。ここが、あんなに広く見えるなんて、どうやって
撮ったんだろう?」
リアル古本屋時の床置きの箱の列を外し、市松の床面をすっきり覗かせる。
低い位置から、本棚の前のハルとさらに奥の店主の横顔を撮ったシーンの
奥行きの深さ、消失点の遠さの、絵画的なうつくしさ。
出かける支度をするハルの様子が、鏡に映ったショットで捉えられるときの、
暗い苔色のカラートーン。挙げていけばきりがない。
映画はdream factoryで作られ、ひとびとが共有する真昼の夢だ。