猫額洞の日々

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2009年 07月 26日

「ボン書店の幻_モダニズム出版社の光と影」読了

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「映画化記念 私は猫ストーカーフェア」 神保町・三省堂本店4F
 6月26日(金)〜7月27日(月)
   いよいよ明日までです。

 17日に神保町へ行ったとき上記のフロアで買った1冊、「ボン書店の幻
_モダニズム出版社の光と影」(内堀弘 ちくま文庫 09再)を昨夜、読了。
 きれいで哀しい本だった。「短くも美しく燃え」という映画タイトルが
あったけれど、日本のモダーニズムにぴったり当てはまる言葉なのが
口惜しい。

 明治以来の息せき切った西洋文明の吸収がやっと少しこなれて来た頃、
壊滅的な負け戦への道が見え始める。

 「モダーニズムやシュルレアリスムはもう古い」「これからは新体制だ」
のかけ声に消されて、花開きかけたモダーニズム文化は忘れ去られる。
 内在化に時間をかけることなく、質の善し悪しが問われることなく、
新しいもの/ことがいつも正義でもあるような、いつだって普請中の
混乱に生きるしかない日本人であることが、つらい。

 一緒に求めた「猫の客」はバブル経済期が時代背景だ。これも又、
歯噛みしながら読むのかしら。
 なごみとやすらぎといやしが苦手なばーさん、という、己の存在形態が
問題だ。でも今更、直しようがない。
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by byogakudo | 2009-07-26 15:10 | 読書ノート | Comments(0)


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