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猫額洞の日々

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2009年 08月 13日

真夏の大川端を歩く

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 義母を誘ったけれど、疲れ気味なので今回はパス。また今度、
佃島に行くときは誘ってね、ということであった。

 部屋の中からでも日差しの強さがわかる1:30pm、昼前には
起きちゃってるものだから、出かける。熱気がすごい。あとが
思いやられる。

 義母を連れてくるときのために、月島駅のエレヴェータや
エスカレータを探しておく。さあ、路地を行ったり来たりが
始まる。先日消してしまった長屋や路地の風景をふたたび
撮る。感じのいい八百屋さんがあったが、あれは幻の風景に
なるのか、と思っていたら再発見。

 佃島へ向かうつもりが、暑さにやられて勝鬨方面へ歩いている
と、道を尋ねてみてわかった。教えてくれた人々が堤防付近の
公園で休んでいるわたしたちを見て、
 「堤防を上がってごらん。びっくりするよ」

 びっくりした。そりゃあ、堤防の下には川が流れているのが
普通だが、いきなり満々たる水の流れが目の下すぐに出現する
のは圧倒的である。
 しかし暑い。このまま佃島まで歩き続けるのは、水分を補給
しながらとはいえ、倒れそうだ。月島西仲通りの煙草屋さんで、
喫茶店はないかと聞く。近くの路地の喫茶店が面白いよと、
教えてもらう。

 いただいたショップカードには「月島ふるさと」とある。
 若いオウナーに尋ねると、店自体は1970年頃からあるが、
彼が始めたのは今年の5月から。
 ほとんど内装は変わっていないようだ。ヴィニルレザーの壁や
カウンターの食器棚等、本気に70年代である。

 店を出たら、ちょうど煙草屋のご主人が表に出てこられた。
若いオウナーのお祖父さん・お祖母さんがやっていた喫茶店を、
三代目が継いだということらしい。

 佃島へ。まだ日盛りである。住吉神社には行きそびれる。
隅田川のこちら側はあまりに暑く、橋を渡って、日陰のある
対岸へ行く。

 暑さに負けている。大好きな大川端にいるというのに、無感覚に
なっている。壁を這う蔦の様子が樹木の形で面白かったが、
そのまま川に背を向けて、ぼんやり壁面を見ていた。何を
してるんだろう。

 隅田川テラスの上は、明石町。しかし、鏑木清方描くところの
築地明石町では、当然ない。紫陽花の群れも、輪回しする
金髪の少女の面影もない。

 けれども築地はあった。銅板を外壁に貼った建物がかなり
残っている。静かな路地がここにもある。

 うろうろと熱射病ぽく築地市場を歩いて、地下鉄で戻る。
4時間以上は歩いただろう。ご苦労さま。

by byogakudo | 2009-08-13 20:56 | 雑録 | Comments(0)


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