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今週の新着欄です、よろしく。
新着欄
ううっ、さっきいらしたお客さま、もしかして、この間、本を贈って
下さった方ではないだろうか・・・。ああ、古本屋は顔認識力が弱い。
三度お目にかかり、その都度お話しして、ようやくどんな本がお好きな
誰それさん、とインプットするのが古本屋だ。少なくとも中野新橋では
そうである。
もし彼があの方でしたら、お許し下さい。すぐには覚えられないのです。
昨夜読んだ「メグレとかわいい伯爵夫人」(メグレ警視シリーズ40 河出書房
新社 79初 帯 VJ欠)は高級ホテルが舞台だ。そこで働くには、お客の顔と
名前(と身分)が一度で覚えられないようなら、諦めた方がいいそうで、
わたしは絶対に無理。
億万長者たちの間に発生した殺人事件を、メグレ警視が担当する。
昔ならジェットセット、今ならセレブですか、大金持ちの間に入って、
メグレ氏は困惑する。彼らの感じ方・生き方に同調できず、事件のイメージが
掴みがたいから。
ようやく、彼らの保守的で豪華だが、単調な生活に焦点が合わせられる
ようになり、そして事件も解決。