猫額洞の日々

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2009年 09月 29日

シムノン「メグレのバカンス」「メグレ推理を楽しむ」「メグレの失態」読了

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 そんな訳で(?)メグレ夫妻のリゾート地での休暇は終る。
     (メグレ警視シリーズ50 河出書房新社 80初 帯 VJ欠)

 「メグレ推理を楽しむ」も、メグレ夫妻の休暇ものである。
但し今回は出かけない。上記のリゾート地に行っていると
警視庁には伝えておいて、ふたりで、今まで行かなかった
パリの街区を歩き廻る。メグレ警視はともかく、主婦である
メグレ夫人はほとんど近所しか知らない。

 休暇の日々を毎日行き当たりばったり、散歩してレストランで
食事して、という夏休みである。初日はいいが、歩きつけない
メグレ夫人が、明日はローヒールを履こうと思ったり__
ハイヒールで石畳の街を歩き廻っていたのだ!__、今日は
うちでお昼にしてはどう?と夫に聞いたりするのが、なんともいい。

 センセーショナルな事件が起き、メグレ氏は捜査に参加したくて、
うずうずする。だが、せっかく部下が捜査主任をしているのだし、
パリにいないことになっているのだから、手が出せない。しかし口は出せる。
 一般人と同じく新聞記事しか情報源のないメグレ警視は、捜査のヒントを
匿名の手紙という形で警視庁に送る。
 全体の明るさが魅力的な一冊だった。
     (メグレ警視シリーズ43 河出書房新社 79初 帯 VJ欠)

 「メグレの失態」はお天気からして暗い。長雨の続く冬のパリでの事件である。
他を蹴落として成り上がってきた男が殺されるが、ここまで周囲の人から
嫌われている被害者も珍しい。メグレの幼なじみであるが、メグレは被害者にも
その父にも好感の持てない事情がある。捜査の間中ずっと、個人的な嫌悪感が
あるから、警察に保護を求めてきた被害者に対して、冷淡にふるまってしまった
のではないかと、メグレ警視は考え込む。
     (メグレ警視シリーズ44 河出書房新社 79初 VJ欠)
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by byogakudo | 2009-09-29 14:16 | 読書ノート | Comments(0)


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