2009年 10月 02日

シムノン「メグレの拳銃」「メグレと深夜の十字路」読了

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 一昨日も昨日も、そして今夜も、ふらんす情話ことメグレ警視シリーズに
かかりきる。この機会を逃すと、また探さなければならないので、必死の
読書となる。売るのを諦めれば、ゆっくり読めるのではあるが。

 「メグレの拳銃」は、メグレ警視の自宅を訪れた若い男に、FBIからもらった
拳銃が盗まれることから物語が始まる。拳銃には、
<J・J・メグレへ、F・B・Iの友人一同より。>と刻まれている。

 メグレ警視のフルネームは、ジュール・ジョゼフ・アンテルム・メグレ、である。
 ところで、メグレ夫人の名前は、なんと言うのだろう? シリーズのどこかで
出てくることがあるだろうか?

 メグレ夫妻に子どもがいないからか、メグレ警視は無知から犯罪に走りそうな
若い男に親切である。拳銃を盗んだ青年が殺人を犯さないようにと、ロンドン
まで彼を追いかけ、ホテルで食事を奢ってやりながら説得し、犯行を防ぐ。
     (メグレ警視シリーズ38 河出書房新社 79初 帯 VJ欠)

 前者は1952年の作、「メグレと深夜の十字路」は1932年だ。メグレ警視が
中年にさしかかった頃の事件であるが、大変、ノアールだった。

 ピストルやカービン銃が何度も発射され、メグレ警視が銃弾をくぐる大捕り物劇
である。びっくりした。
 これまで読んだ本では銃撃された死体は出てくるが、銃撃戦の様子が直接
描かれることはなかったので、驚いたのだ。

 パリ郊外の寂しい十字路に建つ三軒の家。ひとつは、亡命貴族の兄妹が
借りている、いわくつきの古い屋敷。そしてガスステイション兼自動車修理工場、
保険業者の住まい、三軒しかない。暗い雰囲気たっぷりである。
     (メグレ警視シリーズ46 河出書房新社 84新装初 帯 J)
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by byogakudo | 2009-10-02 16:00 | 読書ノート | Comments(0)


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