2009年 10月 03日

シムノン「メグレ式捜査法」読了

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 昨日は失礼しました。店に来て書いて、その後調べものをしていたら、
非公開のままだったことを忘れて帰ってしまい、気づいたのは部屋まで
あと1分のところ。店に戻る元気をなくしました。

 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄


 「メグレ式捜査法」といったって、マニュアル化できるような特殊な
技術がある訳ではない。観想法といおうか、事件関係者のそれまで
生きてきた状況を内在的に理解し、犯罪の構造理解に至るということだろう。

 そんな「メグレ式捜査法」を学ぶためにスコットランドヤードから刑事が
派遣され、メグレ警視に密着学習する日々が続く。メグレ氏は辟易する。
 礼儀正しく控えめな英国人なのだけれど、日々の仕事ぶりをじーっと端で
観察されていたら、どんな職種であれ、気ぶっせいである。視線を気にする
メグレ氏が、毎春メグレ夫妻のアパートメントを訪れる、長っ尻な親戚を
思い出すのがおかしい。

 まだ気心が知れない人であるのも、神経をつかう原因だ。正確なフランス語を
話す刑事であるが、外国人に正確すぎる自国語を話されると、却って
<言葉の裏に隠されたものを探ってしまう>(p26)というのは納得できる。
 メグレ・シリーズの冒頭部の引込みは、いつも巧い。
     (メグレ警視シリーズ13 河出書房新社 77初 帯 VJ欠)
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by byogakudo | 2009-10-03 14:30 | 読書ノート | Comments(0)


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