2009年 10月 15日

ベンジャミン・ブラック「ダブリンで死んだ娘」読了

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 写真は、小石川植物園で。あのときはまだ暑かった。今や大川端に
行きたくっても、川風が寒くないかしらと、心配する季節だ。


 構成のしっかりした小説ではあるが、精緻なメロドラマを読んだ、という
感想なのは、タイプの小説ではなかったってことだろう。
 サブの登場人物たちを描くにも、メインと同じ丁寧さで書かれると、却って
物語が平板になる、と思うのだけれど。

 「因果は巡るよ、どこまでも」というお話だが、それぞれが虚偽の罪を重ねた
挙句、それぞれの形で罪を償うことになる。それしか浄化される術のない
暗い物語だが、後味は悪くない。好みと少しズレてるだけ。

     (ランダムハウス講談社文庫 09初 帯 J)

 余談だが、1950年代という時代背景なので、「看護師」ではなく
「看護婦」で、いいのじゃないだろうか。
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by byogakudo | 2009-10-15 15:53 | 読書ノート | Comments(0)


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