2009年 10月 21日

シムノン「メグレとリラの女」読了/「メグレと殺人者たち」1/3

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 お師匠さんがいらっしゃる。「ゴースト・ストーリー傑作選
英米女性作家8短篇」をお返しする。新たに「猫の町」
(ナリ・ポドリスキイ 群像社 09初 帯 J) を貸して下さる。
 「評判がいいんで読んでみたけど、あんまり感心しない」そうな。
 某お客さまからお尋ねのヘンリ・セシル「ペテン師まかり通る」を、
お持ちではないかとお聞きしたが、空振り。残念。

 シムノン「メグレとリラの女」は、ヴィシーで鉱泉療法中の話である。
 そろそろ定年も近づいたメグレ氏が、友人のパルドン医師から
休暇を取るようにと言われる。病気ではないが、働き過ぎであちこち
不調なのだと、診断される。
 夫妻でのんびり過ごしていたけれど、いつもの人間観察癖は治まらない。
そうこうしているうちに目についていた中年女性が殺され、捜査を指揮する
のはかつての部下、メグレ警視も陰ながらサジェストする。
 毎日、一緒に過ごすメグレ夫人が、夫の様子を息子を見守るように気遣う
辺り、いかにも彼女らしくて可愛らしい。
     (メグレ警視シリーズ31 河出書房新社 78初 TV化帯)

 「メグレと殺人者たち」では、メグレ警視はまだ若い。部下を手配して
捜査に走らせるだけでなく自らも歩き回り、鑑識課で徹夜したりしている。
人間観察だけではない、活動的なメグレ氏である。
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by byogakudo | 2009-10-21 15:19 | 読書ノート | Comments(0)


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