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猫額洞の日々

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2009年 11月 01日

シムノン「メグレ氏ニューヨークへ行く」「メグレの初捜査」「メグレの財布を掏った男」読了

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 一度読んだような気がする「メグレ氏ニューヨークへ行く」、
読み進めるうちに既読を確信したが、内容はあまり憶えていない。
 メグレ警視が引退した後の物語だが、ニューヨークのギャングが
絡む辺り、やはりピンと来ない。
     (メグレ警視シリーズ10 河出書房新社 77初 帯)

 「メグレの初捜査」は1913年春、メグレ青年26歳・新婚5ヶ月が
地区警察の書記をしているとき、初めて事件捜査を任される。

 メグレ警視のフルネームは、ジュール・アメデ・フランソワ・
メグレ、と後書きに記されていた。メグレ夫人のフルネームは
依然解らない。後年の夫人は、夫に「メグレ」と呼びかけるが、
新婚早々のこの本では、「ジュール」と呼んでいる。

 フランス一売れているバルタザール・コーヒーを、メグレ家でも
飲んでいるのは、コーヒーの包みの中に入っている花の絵を全種類
集めたアルバム・コレクションを三つ作ると、
<「[略]クルミの木で寝室を内装してもらえる[略]」(p36)から。
     (メグレ警視シリーズ11 河出書房新社 77初 帯)
 
 「メグレの財布を掏った男」は1966年の刊行。映画界や
マスメディア業界で、のし上がろうとする若い男女の物語。

 プロデューサーの愛人である元モデルは、つねに愛人の地位を
奪われる可能性がある。将来に備えて、彼女は秘かにディスコや
ナイトクラブを経営する。ブラックライトの点滅する中、売上げの
数字を確認しに店を廻る、というシーンに笑った。
     (メグレ警視シリーズ25 河出書房新社 78初 TV化帯)

by byogakudo | 2009-11-01 15:26 | Comments(0)


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