2009年 11月 10日

池井戸潤「鉄の骨」読了

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 写真は、六本木の裏路地で。説明を入れないと、どこだか解らない。

 お師匠さんからお借りした池井戸潤「鉄の骨」(講談社 09初 帯 J)を
昨夜、読み終える。
 貸して下さったときのお言葉通り、「あんたの好みとは少しちがう
けれど、談合のことがよく解るよ」という小説である。

 建設現場が好きで中規模ゼネコンに入社した若い男が、唐突に
業務課に廻される。
 大きな地下鉄工事を入札するための権謀術数の只中に投げ込まれ、
学生気分の抜けない子どもっぽい青年は、多少、大人の社会人に
なって元の現場に戻って来る。

 「必要悪としての談合」というフレーズが出てくる。たしかに
一気に談合を止めると、企業の倒産、大勢の失業者の発生という
大問題を引き起こす。このままでいいとは誰も思わないけれど、
いきなりの大変革に伴う混乱を避けつつ、事態を改善する方法は
あるだろうか。

 まあ面白かった。

 しかし一昨日の夜は困った。これと「明治探偵冒険小説集4
傑作短篇集 露伴から谷崎まで」(ちくま文庫 05初 J)とが
読みかけで、ライヴから戻って2時間の頭には、どうにも不向きな
セレクションだ。よくぞ買っておいたと、「終着の浜辺 (『時間の
墓標』改題」(J・G・バラード 創元SF文庫 07年4版 J)を持ち出し、
なんとか静かに眠った。
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by byogakudo | 2009-11-10 17:46 | 読書ノート | Comments(0)


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