2009年 11月 12日

「明治探偵冒険小説集4傑作短篇集 露伴から谷崎まで」読了

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 谷崎潤一郎「秘密」はパスしたが、その他は全部読む。
幸田露伴「あやしやな」と、梅の家かほる「弁護美人」、
国木田独歩「少年の悲哀」が好きだ。

 「あやしやな」の始まりなんて、
< 死にました死にました、あの朴訥爺(ぼくとつおやじ)の
 ばあどるふは死にました、・・・不信神(ふしんじん)の
 我ながら口の中(うち)で「ああめん」と唱たる程なるに、
 呑み込めぬは医者のそぶり、とちゃあれすの云い状。>
 2頁・14行に及ぶ一文である。

 「弁護美人」は話自体は大したものでなくとも、ヒロインの
描かれ方が面白かった。作者は義理人情の意識で書いたのだろうが、
期せずして、ガールフレンド感覚あふれた少女の倫理性が書かれて
いる。
 「弁護美人」に続き、「決闘美人」「薄皮美人」「鬼美人」
「大蛇美人」「半面美人」「変化美人」と、美人シリーズがある
そうな。読みたい。

 国木田独歩は、はい、初めて読みました。繊細で抒情的で哀切。

          (ちくま文庫 05初 J)
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by byogakudo | 2009-11-12 13:17 | 読書ノート | Comments(0)


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