2009年 11月 21日

ドナルド・E・ウェストレイク「泥棒が1ダース」/岡山宅子「愛犬物語」読了

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 今週の新着欄です。よろしく。
 新着欄 

 中学の友だちが時々本を送ってくれる。出て間もないミステリが多い。
一度読んだきりとはいえ、まるで新刊そのもの、ピンとした状態なのは、
彼が歯医者さんであるのと関係してるのだろうか。
 お師匠さんもきれいな読み方をされるが、彼も驚かれるきれいさだ。
(古本屋の手指は悲しいほど汚れやすい。)

 そんな本の中から、Sがたまたまウェストレイクを読んだ。軽やかさが
気に入り、新刊書店でも探して読んでいるのを、わたしが後を継いで
読んでいる。

 こちらは「現代短篇の名手たち3」とサブタイトルされた短篇集である。
巧い。
 「ドートマンダーのワークアウト」という短篇では、ドートマンダーが
バーでのワークアウト談義の最中に、バーテンダーにお酒を頼もうとするが、
注意を引けない。やっと気づいてもらい、
 「いつもの人参ジュース」と言ってバーボンを頼むという、健康ブームを
軽く揶揄したオチである。真正面からワークアウト話を書かない、
肩すかしの技巧がいい。

     (ハヤカワ・ミステリ文庫 09初 帯 J)

 自費出版の「愛犬物語」(岡山宅子 精興社エクセレントブックス 09年)
も読了。動物ものにあまり興味がないが、警察犬の老後を引き受けた著者と
老犬との交流が、素直に伝わってきて後味が良かった。
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by byogakudo | 2009-11-21 13:38 | 読書ノート | Comments(0)


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