猫額洞の日々

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2009年 11月 26日

ジョン・ウィンダム「さなぎ」読了

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 ミュータントを介在させて人類の進化について考える、という話
だろうか?

 テレパス少年たちは無事に、彼が夢で見たことのある都市(まち)に
たどり着く。
 彼らを救いにきた女性が演説めいて語るシーンがある。

< 生命の根本的な性質は生きることです。生きることの根本的な
 性質は変化です。変化は進化です。そしてわたしたちはその一部
 なのです。
  静的なもの、変化の敵__それは生命の敵であり、従ってわたし
 たちの和解できない敵です。>(p247)

 人類の定義に関して種族間で違いがあると、相対的な視点を得た
少年であるが、これを聞いて、そこまで自分が超越的な存在だろうかと
思う。しかし、殺されていった友だちを振り返り、事態を受け入れる。

 種の維持のために、個々人の死も了承せざるを得ない状況は解るが、
「廃馬を撃つ」彼らと、南極大陸に樺太犬を放棄する日本人との、
東西の違いみたいなことを、ふと思い出す。

     (HPB 66初)
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by byogakudo | 2009-11-26 13:28 | 読書ノート | Comments(0)


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