猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2009年 12月 07日

ハンマースホイの確率

e0030187_14115876.jpg









click to enlarge.


 展覧会会期中の上野以外のときと場所で、通りすがりに、
「(ヴィルヘルム・)ハンマースホイ」という固有名詞を耳にする
確率は、どれくらいだろう。ゼロに近いのではないか。

 しかしわたしは聞いた。もう数ヶ月前のこと、店を閉めて帰るさ、
裏手のスーパーマーケットへ立寄ろうとしていたときだ。反対方向から
若い女性ふたり連れがやって来る。マーケット脇のペットボトル捨て場に
向かう彼女たちとすれ違い様、ひとりが「ハンマースホイ」と言うのが
聞えた。

 一瞬とまどい、すぐにあの「ハンマースホイ」だと気がつく。ときも
ところもあろうに、まさか、ここで耳にするとは。

 さて驚いたあと、あなたはどうします? 古本屋は恥も外聞もなく、
反射的にキャッチ行為に走った。

 彼女たちもスーパーマーケットに寄るだろう、じゃあ、入り口で
待とう。ドキドキしながら声をかける。(女の古本屋でまだよかった。)
 「あの、失礼ですが、美学生ですか?」
 「いえ、違いますけど?」
 「いや、今さっき『ハンマースホイ』と仰っていたので・・・
あの、近くで古本屋をやっています。図録やなんかありますので」
 「ああ、猫額洞さんですね」
 「ご存知だったんですか・・・。よろしくお願いします」

 ときどき無鉄砲になることがある。失礼を顧みない。なんてことだ。
[PR]

by byogakudo | 2009-12-07 13:59 | 雑録 | Comments(0)


<< パブロ・デ・サンティス「世界名...      パブロ・デ・サンティス「世界名... >>