猫額洞の日々

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2009年 12月 15日

ドナルト・E・ウエストレーク「強盗プロフェッショナル」読了

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 強盗プランナーとして天才的なドートマンダーであっても、いつでも
大仕事があるとは限らない。不漁(しけ)続きで、食料品の万引に
手を染めることだってある。

 「強盗プロフェッショナル」では、ドートマンダーと同居人のメイとの
なれ初めが記されている。

<二人が出会ったのはもう一年ばかり前、ドートマンダーが万引して
 いるのをメイがつかまえたときだった。ドートマンダーは一言も弁解
 しようとしなかったし、彼女の同情を求めもせず、その結果同情を
 かち得たというのが、まぎれもない事実だった。彼はただ首をふり、
 ボイルド・ハムとアメリカン・チーズの包みを脇の下から落としながら
 突っ立っていただけだった。そしてメイはその彼を突き出す非情さを
 持ち合わせていなかった。>(p49)

映画化するなら(されているが見ていない)、一時期のミシェル・
ファイファーの役どころだ。

 ドートマンダー・シリーズ、もう少し短ければいいのになと、いつも
思ってしまう。最後の最後まで、はらはら・どきどき・すったもんだを
お見せしようという、作者のサーヴィス精神が、却ってあだになる。
     (角川文庫 75初 J)
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by byogakudo | 2009-12-15 13:39 | 読書ノート | Comments(0)


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