2009年 12月 17日

ドナルド・E・ウェストレイク「天から降ってきた泥棒」読了

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 ミステリには風俗小説の側面がある。原作は1985年か86年に
出版されたようだが、当時の日本のバブル経済事情の反映であろう、
ニューヨークの大きなビルのエレヴェータの中で、ドートマンダーたちと
一緒になるのが、二人の日本人ビジネスマンである。

 日本人が、タイニーと呼ばれる大男を見るシーン。
<一緒に乗っている二人の東洋人は、上品な黒いトップコートを着て、
 アタッシェ・ケースを持ち、日本語で熱心に話し込んでいる。その二人は
 一瞬話をやめて、タイニーを見た。その一人が「ゴジラ」と聞こえる言葉を
 つぶやいた。そして、会話に戻った。>(p119)

 また、後にタイニーの恋人になるジョゼフィン・キャロル・テイラーが、
公にはJ・C・テイラーと称しているのも、あの時代らしい。

 1980年頃のイギリスの(?)ロック雑誌だったと思うが、女性インタヴュアーに
新作について尋ねられたミック・ジャガーが、
 「君みたいなwomanは、失礼、woman-personは」と、からかっていたのを
思い出した。

     (ハヤカワ文庫 ミステリアス・プレス 97初 J)
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by byogakudo | 2009-12-17 12:58 | 読書ノート | Comments(0)


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