2010年 01月 06日

クリストファー・プリースト「ドリーム・マシン」もう少し

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 写真は、隅田川にかかる総武線鉄橋。

 ヴィデオやDVDの余波で本がなかなか終らない。わたしがもう一人
いれば、どちらもクリアできるのだが。
 「ドリーム・マシン」(クリストファー・プリースト 創元推理文庫SF
79初 J)のせいで、そんな空想を抱いたのだろうが、そういう話ではない。

 認識し記憶されることで、世界は存在するというテーゼの物語化である。

 科学者たちが集まり、全員の無意識的夢の統合である未来世界を
ドリーム・マシンを使って投射し、彼ら全員がそこで生きてみる。
 そして、現状との違いを理解し、現在の問題点を取り出し、解決の
ヒントにしようというプロジェクトだ。

 その間、彼らの肉体は投射時点での時空で、まるでモルグの死体の
ように眠り続ける。未来世界から戻ってくると、夢から覚めるときと
同じで本来の記憶が甦り、連続性が保たれる、筈であったが、ただ一人、
どうしても目覚めようとしない男が出てきた。
 彼を現実世界に回収しようとして、物語が始まる。
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by byogakudo | 2010-01-06 15:35 | 読書ノート | Comments(0)


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