2010年 01月 09日

クリストファー・プリースト「ドリーム・マシン」と獅子文六「但馬太郎治伝」読了

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 写真は、1月2日の蔵前で。

 今週の新着欄です。よろしく。
 新着欄

 「ドリーム・マシン」で夢想された世界に行ったきりの男は、探しに来た
女性科学者と恋仲になり、自分たちの投射でできた世界に生きるという
一応ハッピーエンディングに見える終り方であるが、もしドリーム・マシン・
プロジェクトが現実世界で廃止されることになったら、夢見られる存在である
彼らは、創りだした夢想世界で生き続けることができるだろうか。
 不安定な状況で物語が終わり、読者も夢と現実の間に宙づりにされる。

 面白く読んだ。
< 人は塵である。だが、言葉や考えは生きつづけるのだ。>(p263)
そういうこと。
     (クリストファー・プリースト 創元推理文庫SF 79初 J)

2017年3月15日より再読開始

 一昨日と昨夜は、獅子文六「但馬太郎治伝」(講談社文芸文庫)を
読む。とくに薩摩治郎八ファンにはならなかったが、獅子文六が
主婦の友社かしら、出版社から借りた大邸宅(旧薩摩治郎八邸)の
描写にわくわくする。
 もう壊されてしまったが、講談社の奥にあったフランス窓のある
洋館を思い出す。瀟酒なつくりのお部屋にスチール机が置かれ、
可哀想な使われ方だったが。

 カフェオレどんぶりをフランス語でなんというんだったか、K夫人も
思い出せず、ふたりして、
 「だって、どんぶりってばかり呼んでたから」
 「なんでしたっけねえ?」
 と話したことがあるが、たんに「ボル」だというのが解り、嬉しかった。

 「ぼくの小さな恋人たち」の中でも、少年がbolでカフェオレを飲む
シーンがあった。
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by byogakudo | 2010-01-09 14:04 | 読書ノート | Comments(0)


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