猫額洞の日々

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2010年 03月 01日

エルモア・レナード「ラブラバ」読了

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 「こっちは巧い」と言われた、もう一冊があるけれど、翻訳もので
口直ししたい。映画の原作者として名前は知っていたエルモア・
レナードにする。

 かつては優雅なリゾート地であったマイアミは、今では、寒さを
避けてニューヨークからやって来たユダヤ系老人やゲイ・ピープル、
中米からの不法移民の集まる街だ。

 そんな夢の名残の街で、往年の悪女スターが、まるで彼女の出演
したフィルム・ノアールみたような事件に巻き込まれ、子どもの頃
彼女のファンであったカメラマンが、危機を救おうとする。
 物語そのものがフィルム・ノアールのパスティーシュであり、
オマージュである。

 当今マイアミ風俗の比較や、映画と現実との交錯が、悪くなかった。
 ヒロインも、ちゃんと美人だと伝わって来る。実在のスター名や
映画タイトルが何度も言及されるから、そのおかげあって、彼女の
美も補強されるのかもしれないが。

 タイトルの「ラブラバ」は主人公のカメラマン、ジョー・ラブラバ
に由るが、原題を見るとLa Bravaだ。せめて「ラ・ブラバ」にして
くれないと、平ったく発音してしまう。

     (ハヤカワ文庫 88初 J)
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by byogakudo | 2010-03-01 13:06 | 美咲歌 芽句 | Comments(0)


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