2010年 03月 10日

グレアム・グリーン「おとなしいアメリカ人」1/3

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 アメリカ人は男女を問わず、「デイジー・ミラー」である、という話に
なるのかしらと予測しながら、ゆっくり読んでいる。

 イギリス人ジャーナリスト__周りの同業者はコレスポンデントと
言いたがり、本人は主観を入れずにできごとを伝えるリポーターと
称するけれど、個人の肉体を通じて発せられる言葉に、主観が混じら
ないことが可能であろうか。__の知り合いのアメリカ人が殺される。

 アメリカ人にはヴェトナム人の恋人がいるが、イギリス人の元の彼女だ。
彼女の服を取りに、彼らはアメリカ人の住まいを訪れる。

 本棚を見るとアメリカ人はお固い本ばかり読んでいたようだが、宗教詩の
<詞華集のうしろに、紙表紙の『結婚生理学』という本が挿しこんであった。
あの男は東亜を研究したように、セックスを研究していたのだろう__紙の上で。
そしてその合言葉は"結婚"だ。>(p26下段)

 紙表紙は、たぶんペイパーバックの訳語であろう。
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by byogakudo | 2010-03-10 13:38 | 読書ノート | Comments(0)


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