2010年 03月 11日

「違う」

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 写真は、西永福の川で。

 久しぶりに晴れた。風は冷たいけれど、何より陽射しがある。
お客さまが、ぽつん、ぽつんといらっしゃる。雨に降り込められる
日が続き、誰しも歩きたくなる日和だ。

 キャップをかぶり顎髭を伸ばした白人男性が入って来られた。
手に持ったノートを拡げ、
 「『十九人の天皇を詐称した男たち』[注 うろ覚えなので、正確な題
ではないかもしれない]という本を探しているのですが」と、丁寧な
日本語でお尋ねになる。

 こちらの日本語も自ずと、丁寧形になる。
 「生憎と、その本は扱っておりませんが」
 「いや、じつは電車に乗っているとき、隣のサラリーマンらしい
方が読んでいて、ちらっと見て面白そうだなと、すぐノートを取り、
Aで探してみたのですが高いので、古本屋さんで探してみようと
思いまして。心理学的、あるいは政治的な扱い方の本だと思います」

 去り際も、
 「いや,お手間を取らせまして、失礼しました」である。

 ところで、彼のキャップの前面に、黒いフェルトペンで大きく
書かれた「違う」の文字。どういう意味合いなのだろう?
 ずっと考えているがわからない。
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by byogakudo | 2010-03-11 13:40 | 雑録 | Comments(0)


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