2010年 03月 16日

J・ヴァン・デ・ウェテリンク「アムステルダムの異邦人」読了

e0030187_1664273.jpg









click to enlarge.


 オランダ警察、あるいはオランダ自体が開放的な性格なのか、
他殺のにおいのする自殺事件を調べているデ・ヒール巡査部長は、
事件の関係者と関係をもつ。

 まだ若く美人の彼女だが、両親とも太っているし、娘はいずれ
母親に似てくるものだから、よした方がいいよと、無関係な読者が
おせっかい気分で読んでいたら、彼女は猫嫌いだった。
 デ・ヒール巡査部長は、もちろん、女より猫を選ぶ。(そして、
以前読んだ「大道商人の死」で、めでたく猫好きの恋人と出会う。)

 巡査部長の直接の上役・フライプストラ警部補のボンゴに、
デ・ヒールのピッコロ、パプア系オランダ人警官のジャングル・
ドラム、というトリオでのジャムセッション場面や、調査に行った
密売人宅で、ゲイのバレエダンサーが日本の尺八のレコードに合わせて
踊るシーンとか、風俗小説としての魅力がいっぱいなミステリだ。

     (創元推理文庫 81初 帯 J)
[PR]

by byogakudo | 2010-03-16 16:00 | 読書ノート | Comments(0)


<< 紀田順一郎「鹿の幻影」読了/「...      Die Sehnsucht d... >>