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猫額洞の日々

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2010年 03月 23日

笠原和夫「破滅の美学」読了

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 結局、天皇制がわからない、ということは解った。戦後民主主義で
育ってしまったせいだろうか、「国家」や「国民」(そのような概念
すら無根拠なフィクションと感じる)をひとりの人間(現人神)に託して
生き死にするのが、どうにも解らない。頭では了解しても、ハートに
来ない。
 男の本質がホモセクシュアリティにあるのは、よく解ったが。

 また、ヤクザ映画やポルノ映画が、そんなに貶められていたとも
知らなかった。
 1970年代の若い衆が全員、学生運動に走った訳ではなく、当時、
ヤクザ映画やポルノ映画が流行っていてもオンタイムで見たことがない
ので、事情を知らない。

 なにしろ、「ズラカル」をテーマに生きてきた。同時代人であっても
知らないものは知り様がない。ようやく、そうだったのかと蒙を開かれた
次第。
     (ちくま文庫 04初 帯 J)

by byogakudo | 2010-03-23 16:23 | 読書ノート | Comments(0)


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