猫額洞の日々

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2010年 04月 21日

越澤明「東京都市計画物語」をまだ読み続ける

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(~10/04/20から続く)

 あれこれ悪口を言いつつ、まだ読み続けている。口直しにウェストレイクの
短篇を挟みながら。

 明治神宮外苑が出来たての頃は、芝生のオープンスペースや並木もずっと
豊かだったようだ。今の外苑風景は、当初のプランや意気込みを無視して、
経済効果を求めた建物に無惨にも埋められていると、著者は嘆く。
 あの素晴らしい南青山一丁目広場は、昔の外苑風景のかけらなのかしら?

 さて、オープンスペースの件りである。
<外苑のオープンスペースとは、芝生の上で恋人同士が指をからませて
 語らい、腰を下ろした若妻のスカートの回りを幼児がキャッキャッと
 はしゃいで回り、また二四時間戦う企業戦士が静かに一時の瞑想にふける
 __そのような静寂な都市空間として存在しなければならないのである。>
(原文の傍点をボールド表示 p102~104)

 なんか気色悪い表現だなあ。「指をからませて」が猥褻表現に感じられ、
「腰を下ろした若妻」でカストリ雑誌を思い浮かべ(昭和三十年代の「主婦の
友」グラヴィアでもかまわないのに)、「二四時間戦う企業戦士」に、これは
クリシェを用いたヒューマーのつもりだろうかと悩み・・・正解は、何も考えずに
漠然としたイメージを記しただけ、ではないか。

 大体、単行本が出された1990年代の若い母親が、公園に幼児連れで行く
とき、スカートをはくだろうか。パンツスタイルが普通だろう。

(10/04/23へ続く〜)
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by byogakudo | 2010-04-21 14:38 | 読書ノート | Comments(0)


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