猫額洞の日々

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2010年 05月 11日

島田一男「夜の警視庁」も読んでみる

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 水上バスの描写にほだされて「夜の警視庁」(島田一男 春陽文庫 81再 J)
にも手を伸ばしてみたが、まだ書き抜いておきたい東京風景は出て来ない。

 主人公は、三年近く放映されているTVドラマ「警視庁の夜」の主任警部役を
演じる中高年男優である。研究熱心で、警視庁・捜査一課や各署の刑事部屋を
訪ねて役作りしていて、新宿警察の部長とも親しくなる。
 役にのめり込み過ぎたのか(そうは書かれていないけれども)、なぜか現実の
事件に遭遇しては、警察と協力することになる。

 おかしいのは、現実の警官たちの口調が、TVドラマの刑事口調にそっくりな
ことで、もしかして自然は芸術を模倣するというコンセプトが隠されているの
かもしれないと、ヨタロー読みをしている。

 第一章は、新宿コマ劇場に友人の役者が出ているので顔を出そうとする
始まり方だが、事件発生。楽屋を訪れることはできなかった。

 店のお客さまで、昭和30年代に、コマ劇場でアメリカから来たジャズ・
ミュージシャンの公演を見たと、仰っていたと記憶するが、たしかコマ
だった筈だ。何というミュージシャンだったかも覚えていないので、今度
彼がいらしたら忘れず再確認しておこう。
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by byogakudo | 2010-05-11 12:53 | 読書ノート | Comments(0)


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