猫額洞の日々

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2010年 06月 11日

高輪台の洋館ギャラリー「ターミナルラウンジ」へ

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 写真は、今日の報告ではありません。

 お客さまから教えて頂いた高輪台の洋館ギャラリー「ターミナルラウンジ」
最後の一般公開が6月14日(月曜日)まで、ということなので、昨夕はweb地図、
夜は部屋で地図帳と首っ引き。
 よく解らないけれど、東禅寺の近くだ。行けばなんとかなるでしょう。

 ところがなかなか。東禅寺の近く、品川寄りに高輪公園がある。公園奥の
池とその上の小高いベンチがある場所まで進み、右手を見ると階段状に
なっている。階段から三階建ての洋館・三階部分裏側が見える。web写真で
見た、あの建物に違いない。
 百葉箱のある階段を登り、左折してすぐ角を左折。袋小路の左側の並び、
奥から二件目、石の門柱に木村と記された洋館がそうだった。

 ギャラリーは二階である。外階段から上がる。いかにも明治の洋館らしい、
やや堅苦しい正調・洋風の作りだが、階段の腰板(?)が踊り場にあたる
箇所でやわらかくカーヴしていたり、三階(屋根裏部屋だろうか?)への狭い、
はしご段と言いたくなるような階段があるのが愉しい。

 昔のままのひずんだガラスが入った窓。アルミサッシは便利だけれど、
木の窓枠のうつくしさやニュアンスは永遠に喪われる。ものごと何でも、
タフであればいい、というものじゃない。それとも美は、はかなさの中に
しか存在できないのか。
 窓からはすぐ横の公園の緑が見え、風通しがいい。ときどき陽が差し、
寄木の床に窓影を映す。

 充分堪能して外階段を降りる。立ち去り難く、お庭に敷かれた小石の
写真を撮ってもらう。

 保存公開を続ける手だてはないものか。建物を残すことは、過去を
体感的なオブジェとして残すことである。目に見える過去があれば、
現在の立ち位置や不可視の未来だって見えてくる筈だ。

 第一京浜に面したタリーズで休憩。泉岳寺駅に行くには殺伐15号線を
歩かなければならないので、高輪公園に戻る。

 行きは高輪教会、高野山東京別院の裏横(?)の木下道を通って来たが
__數年前に来たときと同じく樹木は鬱蒼と、静かなままだった。__、
帰りは洞坂から桂坂を通る。洞坂近くのすてきな洋館がまだあったのが
嬉しい。
 桂坂を上り詰め、高輪消防署(二本榎出張所)の先に高層ビルが出現
していたのが悔しい。望楼の愛らしさが損なわれてしまった。

 高輪駅で地下鉄に乗る前に、石黒書店へ。朝吹登水子「愛のむこう側」
(新潮文庫 83初 J)他を買い、散歩を終える。 
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by byogakudo | 2010-06-11 19:51 | 雑録 | Comments(0)


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