猫額洞の日々

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2010年 06月 27日

E・V・カニンガム「おひまなペネロープ」読了

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 なんだかマン・レイ作品みたいな、咲きかけの桔梗。" Madam
Poitrine "とかタイトルされそうな。
 一昨日の相生橋近くの堤防裏で__古いコンクリートの堤防なので、
内側に狭い間隔の支え(胸壁?)がある。支えと支えの間を1ブロック
と勘定したのか、近所の人々がそれぞれの花壇を作っているようだ。
__Sが撮影。

 E・V・カニンガム、名前も知らない。タイトルは、後で思えば
聞いたことがあるような気もする。乾信一郎訳だから、好みの本では
ないかと見当をつけ、買って読む。

 まあまあ、愉しかった。大富豪夫人が夫の持つ銀行を襲い、成功
する。彼女は、同じ富豪仲間の友人から宝飾品を盗んだりもするが、
自己証明としての犯罪であろう。
 男のいう仕事や、女に要求される社交生活に退屈や疑問を抱き、
犯罪をやってのけるのが上品な中年(40代半ば)女性であるのが、
原作の発行年・1965年では、なかなかモダーンな設定だ。
 この延長上にウイメンズ・リブやフェミニズムがあるのだろう。

 夫以外の男性が警察関係者も含めて皆、彼女の若々しさ・愛らしさに
イカレて、彼女が犯人なのは見え見えなのにハッピーエンド。いい話だ。
     (HPB 68初 輸送箱ヤケ傷み)
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by byogakudo | 2010-06-27 14:36 | 読書ノート | Comments(0)


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