2010年 07月 10日

エリセーエフ「赤露の人質日記」と土屋隆夫「盲目の鴉」併読中

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 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄

 もう一度トライしようと、エリセーエフ「赤露の人質日記」(中公文庫 76初 J)を
持ち帰ったが、用心して、土屋隆夫「盲目の鴉」(光文社文庫 土屋隆夫コレクション
03初 J)も入れた。

 当りだった。エリセーエフの書く日本語は、やはりネイティヴじゃない違和感が
ある。当然だけれど。
 会話だったら口調の面白さで、すいすい聞いていられると思うが、書き言葉と
して読んでいると、時々引っかかる。翻訳口調というか、洗練された日本語とは
言い難い、やや田舎くさい日本語、というか。

 たとえば、
< [注: 十月]三十日 八日前レニンの政府は独逸の参謀本部と講和談判を
 始めた。その時われわれは聯合国に裏切りした過激派の政府から侮辱を
 受けたように感じた。>(p16)

 「聯合国に裏切りした」? 「聯合国を裏切った」なら、自然だ。
 ここまで日本語をマスターしているのが、そもそも凄いことだが。
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by byogakudo | 2010-07-10 14:16 | 読書ノート | Comments(0)


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