猫額洞の日々

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2010年 07月 11日

土屋隆夫「盲目の鴉」読了

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 写真は、堤防裏花壇街(06月25日付け当ブログ)で会った猫。
中年男性と一緒にお散歩中。紐がなくても、男性と同じペースで
歩いていた。

 案の定、エリセーエフに手が伸びず、土屋隆夫「盲目の鴉」
(光文社文庫 土屋隆夫コレクション 2003初 J)を読み終える。
 本格派ファンではないのが解った。今さらだけれど。

 地味で丁寧で、いいミステリだ。細部をおろそかにしない態度が
貫かれ、すべての一見、不可能と見える謎も解明されるが、なんと
いうか、丁寧な分、アリバイ崩しが阿呆らしく(失礼!)思えるのは
如何ともしがたくて。

 作家や編集者が被害者なので、彼らの愛好する近代文学が事件の
謎に関わってくる。作家は幼い頃、田中英光の自死を目撃したことが
あり、編集者は大手拓次ファン、堀辰雄と婚約者の悲恋をテーマにした
TVドラマの話もある。

 もう1冊、土屋隆夫・87歳での作品、「物狂い」があるけれど、
どうしよう? 棚奥に見かけた鮎川哲也にしておいた方が、無難
だろうか。

 日本のミステリ作家というと都筑道夫しか知らず__変人の叔父に
教えてもらったのだろう。50歳代で死亡したが、姪の中学入学祝いに
早川書房「異色作家短篇集」のデュ=モーリアを、高校のときは
筑摩書房「世界文学大系」の中国ものを贈ってくれた。__、誰を
読めばいいのか、迷う。



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by byogakudo | 2010-07-11 12:58 | 読書ノート | Comments(0)


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