猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2010年 07月 18日

鮎川哲也「ヴィーナスの心臓」1/2強

e0030187_1356999.jpg






click to enlarge.


 <ある年の日本探偵作家クラブの七月例会の席上で、余興の犯人
 当てゲームとして朗読されたもののテキスト>集なので、各短篇が
「問題篇」と「解決篇」とに分かれている。いちおう考えたふりを
してみて、さっさと「解決篇」を読んでいる。

 朗読用だから耳で聞いてすぐ判断できるよう、シンプルな言回しが
用いられ、読んで愉しい表現よりも、犯罪の構造が理解しやすい書き方
が採られているようだ。

 小説は描写や表現を面白がるものだと、逆によくわかる。ほぼ骨格
だけのダイジェスト版は、どうもコクとうるおいに欠ける。
 「五つの時計」収録の「薔薇荘殺人事件」の原型が、こちらに
収められているが、当然だけれど、なんともあっけない。

     (集英社文庫 80年5刷 J)




..... Ads by Excite .....
[PR]

by byogakudo | 2010-07-18 13:56 | 読書ノート | Comments(0)


<< 鮎川哲也「ヴィーナスの心臓」読...      鮎川哲也「黒いトランク」読了 >>