2010年 07月 26日

大きな違いは大きな違い

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  木村荘八が<エカキ>を志したのは、南薫造の「坐せる女」という
絵を見た<十八小僧>のときだと、「南縁随筆」(河出文庫 51初)中の
『薫造・荷風・草平』に書かれている。

 Sがその一節を読んでくれた。
 「エカキでちゃんと死ななければならない、いはゆる『十字架』
である__この十字架を『ぼく』に背負はせた師長・教導の一人が、
南さんだつたと言つて良いのである。」
 「あたし、十字架、ない」
 「猫額洞があるじゃないの」
 「あれ、持病。十字架、ちゃう」

 小さな違いが大きな違いだが、大きな違いは、どこまで行っても
大きな隔たりのままである。
 つくる人と見る人とは決定的に違う。己の分際の範囲で、できる
ことをやっていればいいのだけれど、たまに寂しい。




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by byogakudo | 2010-07-26 17:08 | 雑録 | Comments(0)


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