猫額洞の日々

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2010年 08月 03日

「ケータイ電話と川のヌシ」他

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 昨夜、録画しておいた「ケータイ電話と川のヌシ」を見る。
「私は猫ストーカー」を見た方なら、すぐにそれと解って嬉しくなる
ハスミ・ワールドだった。

 近頃の子ども向けTVドラマは、こんなにシリアスな設定なのだろうか?
小学生の女の子が、いつも一緒に帰る仲良しが、ケータイに集中している
ので、怒りをお友だちのケータイにぶつけて、川に投げ捨てるという
コミニュケーション不全の物語である。最後はもちろん誤解が解けて、
また仲良く帰って行くのだが。

 物語を包む音楽が、とてもきめ細やかだ。少女がケータイを放り捨てる
シーンなど、いくらでも大げさな音をつけて、ここぞクライマックスと強調
できるが、蓮見重臣さんは、そんないい加減で安直な方法を取らない。
 控えめに、そして明確に行為の意味を示す音付けをする。

 けして映像のなぞりにならない音楽が、ドラマ全体に施されているので、
子どもが見ても、不要なトラウマなしにテーマを理解するだろう。

 品がいいというのは、とてもいいことだ。「お上品」ってことじゃない。見る者に
作り手の意思がしっかり伝わり、きれいな余韻が残る。愉しかった。

 蓮見さんはCDは作られないかしら? 今はほとんど配信でしか音楽は聴かれ
ないのだろうが、蓮見重臣さん作曲の、架空の映画音楽CDがあったら、いいな。

 たとえば、架空のマカロニ・ウェスタンのために__主演はジャン・マリア・
ヴォロンテ、あるいは60年代に作られたかもしれない、カトリーヌ・スパーク主演の
青春映画、フェリーニの幻の作品、そしてヒチコックが「裏窓」で最初に思いついた、
すこしずつ出来てゆくテーマ音楽だったかの導入部を少し__こんな感じの。




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by byogakudo | 2010-08-03 13:17 | アート | Comments(0)


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