猫額洞の日々

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2010年 08月 10日

ルイス・パジェット「ミュータント」読了

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 さて、今日も__Keith Richards Somewhere Over The Rainbow 1977

 けだるいトーンがすばらしい。歌声はキースだけれど、他は誰だろう。
コメント欄を見ていたら、
<Piano: Keith Richards
 Vocal: Keith Richards
 Sax: Bobby Keys
 Bass: Maybe  Ronnie Wood??>という説があった。

 ルイス・パジェットことヘンリー・カットナーと、後書きに書かれている。
何か読んでいそうだが、思い出せない。

 連作の作りがうまく出来ている。墜落事故で死にかけている男が、独りで
死んで行く辛さを紛らわすために、テレパス史上の種々の人々の思い出に
同化して、孤独感を癒そうと、いろいろなエピソードを脳裏に描く構造だ。

 ミュータントであることの心理上の問題が事細かに記述されるが、丁寧な分、
やや物語の速度が遅れ気味になる。ヴォークトみたような、話のつなぎが多少
おかしくなろうと構わず進める剛胆さはない。

 テレパスでない普通の人類がテレパスに対して感じる敵意について、登場
人物が語る。
<[略]非(ノン)テレパスたちには、他人の考えていることは判らない__
 そのくせ、それを知っていると彼らは思いこんでいるのだ。そして彼らは
 その影におびえている。なに、実際は自分の抑圧された敵意を、相手に
 投影しているにすぎないのだがね。無意識的に、彼らは自分以外の
 あらゆる存在は、潜在的な敵だと感じている。[以下略]>(p259上下段)

 アメリカ人の神経症体質の解説とも読める。無意識に悪であると知っている
から、ことさら原水爆の威力に目を閉ざし、大型爆弾の一種とカテゴライズ
して、現実から逃れようとする。そして他者への恐怖がいや増す。

     (HPB 68年3版)




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by byogakudo | 2010-08-10 13:22 | 読書ノート | Comments(2)
Commented by orangepeel at 2010-08-10 20:00 x
「キースってピアノも弾くの?」と家族に訊いたら、
「あたりまえですよ!天才ですよ!」ってしかられました。。。
かっこよすぎる!
キースのOver The Rainbow !!!
Commented by byogakudo at 2010-08-11 17:56
ほんと、いいですよねえ。聴く度にうっとりしています。よくぞテープが残っててくれた!


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