猫額洞の日々

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2005年 10月 07日

大田黒公園

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 明日 買出しに行くことにして、今日は荻窪の大田黒公園へ。むかし散歩の果てに
入り口まで行ったが閉園時間で入れなかった。近くの住宅地もお屋敷町の空気を
残している。近衛という表札のある、長いアプローチ奥が駐車場になっているのは
近衛文麿の屋敷跡だろうか。

 大田黒公園は、音楽評論家・大田黒元雄の自宅跡が杉並区に寄付されてできた、
いじり過ぎない、広過ぎない、気持のよい公園だ。入るとすぐに木と土の匂いに
包まれ、水の気配を感じる。東京が西に広がっていった当時の空気をかぐ気さえする。
 
 大きな赤松、どこからか漂ってくる金木犀の匂い、水は錦鯉の泳ぐ池だけでなく
茶室の周囲も廻っている。「はいから紳士譚」(大田黒元雄 朝日新聞社 70初)の扉頁に
自宅庭園での著者写真があるが、彼が坐っている陶製の腰掛け(たしか「ちん」と
呼ぶはずだが、どんな字を書くのだろう?)こそないけれど、かつての東京の時間を
堪能できる。

 お屋敷町の散歩も愉しい。相続税に痛めつけられながらも、まだお庭が残っていて
赤松と棕櫚が隣り合っていたり、白樺まで加わって大正期を窺わせたりしている。
大きなヒマラヤ杉が風に吹かれて水の流れのような音を立てる時、デ・ラ・メア
「死者の誘い」の幽霊たちの家を思い出したりする。

 写真は左が杉並木のアプローチ、右が池から茶室を見たところ。


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by byogakudo | 2005-10-07 20:57 | 雑録 | Comments(0)


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