猫額洞の日々

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2010年 10月 05日

岩井弘融「大都会東京」も読み始める

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 街歩きをやり出すと、あそこの近過去はどうだったか、なぞと気になってくる。
そんなときに「大都会東京」(岩井弘融 平凡社 1958初 J)を見つければ、嬉しく
なって買ってしまう。モノクロームとはいえ、ときどき写真も入っている。佃島の
船溜りには小舟がたくさん舫っているなあ。

 早速読み出したが、文体に手こずる。「まえがき」の過剰な平仮名の多さに
警戒センサーが働いたが案の定。
 なんと言おう、日共系観光バスガイドの東京案内を聞いているような、
紋切り型の文体だ。

 銀座の老舗の話から引用すると__

<[略]いわゆる「名門」の二世のなかには、汗水ながして築きあげた親たちとは別に、
 すっかり文化人化しているひともすくなくないようです。地元とのむすびつきもうすく、
 店にもあまり顔をださない。子供は泰明小学校ではなく、学習院にやるといったように、
 貴族化しています。
  これは「ギンザの公達(きんだち)」などといわれる層ですが、これを除いても、概して、
 老舗の若旦那で大学を出、山の手の白い塀、運転手まで抱えた洋館に住んでいて、ここから
 通ってくる人びとはすくなくありません。一日を銀座ですごして帰れば、きれいな若奥様が
 玄関のところに待っている、という具合です。>(p15下段)

 そのすぐ後に、銀座は地価が高いので職住分離にならざるを得ないと続くのだが、
フォローになっていない。観念的な左翼にも困ったものだと、ややピンクと灰色がかった
読者は嘆く。
 





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by byogakudo | 2010-10-05 13:14 | 読書ノート | Comments(2)
Commented by metro at 2010-10-08 18:26 x
昨日のDOMMUNE、私もWEB画面からみてたのですが途切れまくって、鈴木創士氏等メンバーからのコメントも見れませんでした(泣)
Commented by byogakudo at 2010-10-08 18:58
おお、哀しみを共有された方がいらしたのですね。メンバーのコメントというと、後半にあったのでしょうか? 版権の問題で見せられないヴィデオは省いていいですから、昨夜の「EP-4復活の夕べ」をどこかで流して欲しい!


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