2010年 10月 09日

岩井弘融「大都会東京」読了

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 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄

 雨で風邪ひきで調子が悪い。東京オリンピック直前の東京レポートを
期待して読んだ岩井弘融「大都会東京」だが、あんまり楽しめなかった。

 小石川植物園に行くとき、いつも目に入るのが、角にうつくしいアールを
見せる共同印刷のビルだ。この辺りはかつて徳永直「太陽のない街」に
描かれたところらしいが、読んでないので、なんとも言えず。

 レポートの主眼は、大手に搾取されている零細な下請けについて
である。製本に人手がかかっていた頃の話だ。
 今は機械化が進み、奴隷労働的ではなくなったのだろうが、その分、
仕事もなくなる、ということか。

 高度経済成長を遂げ、バブル経済で頂点を極め、そして長い不況の
時代が続く。歴史はまた元に戻って、正規雇用と非正規雇用労働者間の
分断が甚だしい現在だ。ため息出ちゃう。

 巻末に江戸から東京への変遷を現す地図があり、それらは面白い。
1958年に想像された未来都市・東京地図によれば、東京圏は拡大し、
甲府や水戸は「新東京首都圏」に含まれている。

     (平凡社 58初 J)





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by byogakudo | 2010-10-09 14:14 | 読書ノート | Comments(0)


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