猫額洞の日々

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2010年 11月 11日

星埜守之「ジャン=ピエール・デュプレー 黒い太陽」もう少し

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 どんな言語実験かといえば、画家ジャック・エロルドに提供した
タイトルから一、二の例を引くと__

< ・夜を締める道具(Le serre-nuit)__フランス語にはserre-の
  あとに別の語を加えて「〜を締める(しまう)ための道具」を
  あらわす合成語があるが(たとえば serre-bijoux「宝石箱」)、
  それにならって「夜を締める道具」ないしは「夜箱」となろうか。>
(p139)
< ・空間(エスパス)=水路(パス)__「エスパス・パス」と、「パス」
  の音の繰り返しから得られるこの合成語は、「空間=水路」とも
  読めるし、音的には「空間よ、通過せよ」という命令文にもなる。
  また、「パス=パス」という音の連なりは passe-passe (手品)
  という実在の単語も連想させる。>(p140)

 解釈はできても翻訳できるだろうか?

 ジャック・エロルドとはポスターの製作も試みた。
 50×60cmの紙にデュプレーが手書きで文章を書き、余白にエロルドの
絵が描かれたポスターを印刷し、1950年の大晦日から1951年1月1日の
夜にかけて、パリ中の壁に貼り出す計画があったが、実行に至らなかった。

<[略]エロルドが絵の部分を完成させたのは一九六八年の二月、デュプレー
 の死後十年近く経った折だった。ポスターは五月革命の前夜,彼の
 友人たちによってパリのいくつもの壁に貼られたという。>(144)

    (水声社 シュルレアリスムの25時 2010初 帯 J)





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by byogakudo | 2010-11-11 16:14 | 読書ノート | Comments(0)


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