猫額洞の日々

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2010年 11月 23日

F・W・クロフツ「列車の死」を読み始める

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 覚悟はしていたが、描写の懇切丁寧さは尋常じゃない。第二次大戦中の
英国政府が、秘かに列車で物資を輸送しようとして機密が漏れる話だが、
物資の手配や到着地での保管場所、蒸気機関車各部の整備、それらに
従事する人員の確保、タイムテーブルの作成、臨時列車運行による他の
列車の遅延(民間人が乗っている)などなど、あらゆる起こりうる/生じた
事態を漏らさず記述しようとするから、p56現在、いまだ事件も事故も発生
できない。
 それでもやっと、軍事列車は運行を始めた。これからゆっくりと、事件・
事故が起きるまでの顛末が述べられるのだろう。

 原作は1946年刊行、日本語訳は1957年だが、当時の読者は、前置きの
長さ、シチュエーション設定が終るまでの長さが愉しかったのかしら。
     (HPB No.328 57初)

 フランク・グルーバー「フランス鍵の秘密」(HPB 2005初 帯)があるから、
併読しようかな。





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by byogakudo | 2010-11-23 13:14 | 読書ノート | Comments(0)


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