猫額洞の日々

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2010年 12月 02日

ジョルジュ・シムノン「メグレ夫人の恋人」読了

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 久しぶりにいらしたお客さまが、「ヴァーミリオン・サンズ」と
「メグレ夫人の恋人」を譲って下さった。
 いらっしゃる度に、「何か欲しいもの、ありますか?」と尋ねて
下さる。
 「ええっと、『マイラ』」と答えたら去年持ってきて下さった。 

 「ヴァーミリオン・サンズ」も常備しておきたい本なので、嬉し
かったが、未読の「メグレ夫人の恋人」(ジョルジュ・シムノン
角川文庫 78初 帯 J)とは、ありがたい。もしや当ブログをチェック
していて下さるのだろうか。

 「このシリーズのタイトル、『メグレ警部シリーズ』になって
いるんですよ」
 ほんとだ。なぜ? 本文ではメグレ警視と書かれているのに。

 長篇のメグレ警視シリーズと違い、短篇集ではきっちり推理を働かせる
メグレ氏である。見馴れないので不思議なような気がするが、短篇ミステリ
で推理部分をおろそかにすると怪談になるから、当然だろう。

 表題作や「首吊り船」「殺し屋スタン」は、後に長篇化されている
ようだ。
 「蝋のしずく」では、田舎の人々の強欲さが描かれ、「メグレの失敗」
では、都会での強欲振りが描かれる。プチブル根性のみっともなさに
対するメグレ氏の怒りと理解は深い。





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by byogakudo | 2010-12-02 14:09 | 読書ノート | Comments(0)


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